【自己責任です】ランニングシューズの補修・補強について

2023年3月15日

─ 前置き ─
とにかく割引率の高い『セール』にめっぽう弱く、ついついランニングシューズ(※に限らず、スニーカー・ブーツ・革靴等々…)の数ばかり増やしていく割に、根が貧乏性で、実際に貧乏でもあるのですが(´・ω・) 気に入ったシューズ(デザイン・カラーも含めて)に関して、特に廃番等で入手できないものは、少しでも長く履きたいがためにセルフ補修・補強を行うことがあります。

元々、靴のメインテナンスやケアが好きなほうで、その流れから靴修理動画を見たり、Web記事に目を通したりすることも多いので、その知識の流用で自己流ですが時々やってみています。

ただし、大前提として、ランニングという運動に使用するシューズですから、自己流のいわば『改造』が『改悪』となり、身体に怪我・故障などのダメージを及ぼす恐れがあるかもしれません。補強・補修部分はミリ単位ですが厚みも変わりますので、接地など違和感が出る可能性もあります。ですので、筆者は完全に『自己責任』の前提で行っております点、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

─ 概要 ─

adidas adizero Pro GY6546 (Black/White/Grey)
adidas adizero Pro GY6546 (Black/White/Grey)

今回は、1月にWiggleで購入した海外限定カラーのadidas adizero Pro GY6546 (Black/White/Grey)に新品状態で補強を行います。ある程度履いてから補修として行うこともできますが、新品若しくはそれに準じた状態で行ったほうが、作業が楽だったり、(素人作業としては)仕上がりの質を高めたり、後々の再作業が楽だったりなどのメリットがあるかと思います。

今回はとにかく延命第一、このシューズの踵部分はワタシの走り方とあまり相性が良くなく、400~500km程度でミッドソールが見えてしまうので、下ろす前に補強を行うこととしました。恐らく、このカラーのこのシューズを新品・格安で今後入手することは無いと思われますし。

─ 使用するもの ─
(1) 靴修理用のラバー:今回はVibramのハーフラバー1.8mm厚を使用します。いろんなメーカーから様々なサイズ、色、厚さの靴修理用のラバーが販売されていますので、使用目的に合ったもの(特に厚さ・色)を選べばよいかと思います。

(2) 靴底修理用の接着剤:基本的にゴム・ラバーが接着できればなんでもよいかと思います。色は透明なものと黄色のものがあります。ダイヤボンドが有名な靴底修理用ボンドですが、過去作業実績w から接着できるのが分かっているので100均で売ってるものを使用していますw より接着力を高める場合は「プライマー」を使用したほうがよいと思いますが、使わなくてもくっつくので使いません。

(3) 透明の幅広テープとマジック:後述しますが、型紙取るのに作ります、紙じゃないけどw

(4) 除光液:脱脂したり、はみ出た接着剤を取るのに使ったり、100均に売ってます

(5) ハンマー:親ハン(※親の仇のようにハンマーを打つこと)します→ソールと補強・補修用ラバーを叩いて圧着させる際に使います。

(6) ハサミ・カッター・カッターマット:補修・補強用のラバーを切ります。切りたい形・使いやすさでハサミにするかカッターにするかなんとなく感覚でw

(7) ドライヤー(ヒートガンがあればなおヨシ!!):接着剤を温めて接着力を高めます。

(8) 紙やすり・サンドペーパー:粗目のやすりでソールやラバーの接着面を荒らして接着力を上げます。仕上げに使うときはあまり粗くないほうがいいと思います。

(9) マジックテープの結束バンドみたいなやつ:縛って圧着し続け接着を固定するときに使います、100均に売ってます。靴修理屋さんは機械を使いますw

(10) シューキーパー(木製、シュートゥリーとも言う):(7)で縛る際あったほうがいいと思います、重しにもなります。

─ 手順1 型紙をつくる ─

型紙といっても紙は使いません、透明のテープを使います。補強したい場所に貼り、マジックで形を縁どっていきましょう。

─ 手順2 ラバーを切る ─

Vibramのハーフラバーに手順1の型紙を貼り付けます。その際、靴の左右、ハーフラバーの裏表をよく確認して作業しましょうw 今回は靴のソールからはみ出る部分は後で切ったほうがよりきちんと接着できるかなと思ったので、この時点では切っていません。

─ 手順3 接着部位をやすりで荒らして脱脂する ─

今回は40番のやすりを使用しました。アウトソールもラバーもしっかり荒らします。アウトソールが無いミッドソールに貼り付ける場合は程々良い塩梅加減で。その後除光液を使って脱脂しておきましょう。

─ 手順4 接着剤の塗布 ─

やすりで荒らしたアウトソールとラバーに接着剤を塗布し、ヘラなどで均一にならします。その後ドライヤーで温めて15分前後放置。

─ 手順4 接着・圧着 ─

再度ドライヤーで接着部位を温め、位置を間違わないよう貼り付け(mm単位で仕上がりが変わってしまいますw)。接着したあとラバーをハンマーで叩いてしっかり圧着させます。絶対に親ハン(※親の仇のようにハンマーを打つこと)してください。

─ 手順5 固定 ─

シューキーパーを入れ、マジックテープバンドで結び「ちゃんとくっつきますように」と念じながら放置。変な形で縛り過ぎると変形の原因になったりするのでご注意を。

─ 手順6 仕上げ ─

最低でも1日、できればその靴の存在を忘れるくらい数日放置してから行いましょう。今回はラバーがはみ出ているので切ります。あとは接着剤のカスを取ったり断面にやすりをかけたりして、できるだけキレイにしたいところですが、素人のできる範囲でw

─ 走ってみよう ─
ちゃんと作業が出来たかどうかは実際に走ってみないとわからないので走ります

問題なかったようです、よかったw

以上、完全にワタシの趣味・自己満足の世界をまとめてみました、お付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m