2025/2/9(日) 第65回 唐津10マイルロードレース
─ はじめに ─
第65回 唐津10マイルロードレース 、冬~春のマラソンシーズンに実業団選手が本命マラソンレースの前哨戦として出場することでも有名な大会です。かなり競技指向の強い大会ですが、まあ言っても鹿島祐徳ロードレース(ハーフマラソン)くらいだろう、のキモチで軽くエントリーしました。
さが桜マラソンでサブ3達成(ネットタイム)と最高の締めくくりを飾った2022/2023シーズンでしたが、2023/2024シーズンは、初夏にギックリ腰を発症し、仙骨~臀筋にしばらく深刻なトラブルを抱えます。痛み・痺れが取れてから急ピッチで仕上げていった防府読売マラソンの直前に未だ完治したとは言い難い右臀筋~ハムストリングスに故障を抱え、その後、別府大分毎日マラソン、さが桜マラソンと、走るたびにタイムが悪化し、最終的には故障を大きく悪化させました。
その経緯があるので、2024/2025シーズンは秋冬のマラソンには出ず、春のさが桜マラソン一レースのみに絞りました。秋に恒例の長崎ベイサイドマラソンを走りはしていますが、基本的にはさが桜マラソンへ向け…のスケジューリングを優先することにしました。
ということで、比較的近場だし距離・開催時期も良い大会ではないのか?と考えたのがこの唐津10マイルロードレース(2/7)・鹿島祐徳ロードレース(2/23)です。そこからひと月余裕を持った調整した上でさが桜マラソン(3/23)に臨めれば、と。
※ 3/2 ジョギングフェスティバルin佐々 10kmロードレースをさらに挟むことも検討しましたが、近場とはいえ大会へ向けた調整・移動や、今は強度よりも距離を優先して積み上げたいのでヤメときました、出たら出たで全力走になりそうですね😅東京マラソンをTV観戦したかったという理由も別にありますけど…www
しかし、「我ながらナイス・スケジューリング!」のはずだったんですが、ワタシもいつも大会に一緒にエントリーしている友人も、大会規則をきちんと確認できていなかったようで、関門条件がキツいことが直前に発覚します!
1) 7.7km関門・・・31分 4:02/km
2)13.2km関門・・・54分 4:05/km
いや、これは故障前でベストの仕上がりだった2022/2023シーズンの鹿島祐徳ロードレース・ジョギングフェスティバルin佐々・さが桜マラソンの状態でなんとかクリアできるような条件なんですけど…。今の仕上がりでは『完走』すら危ういのではと大きな不安を覚えます。
なお今回、朝は氷点下!レース中も4℃!という極端な寒さでタヒにそうなって余計な動きをしたくなかったのか、分不相応な大会にエントリーしてしまった後悔からくる緊張感か、写真をほとんど撮っていません!w
一応、一般男子10マイル以外の部門も転記しておきますね
10km (公認コース)男子高校 制限時間:関門7.1km地点 28分
10km (公認コース)女子高校以上 制限時間:関門7.1km地点 35分
5km (公認コース)女子高校
─ 練習状況 ─
春~夏は継続した練習が積めず、9月・10月とようやく『まとも』に走れる状態になり練習状況が良化していましたが、長崎ベイサイドマラソンは目標である90分切りを達成できず、まだまだ練習が質も量も足りていないことを露呈しました。
しかし、その直後から練習強度が徐々にあがり、11月後半・12月・1月(風邪で体調崩して1週間走っていませんが)と、少しずつですが、手応えが伴う状況に変わってきました。
ただ、あくまでマラソンを全力で完走するためのベースを強く意識した練習だったため、距離重視・ボリューム重視で練習を進めていました。よって、この大会に必要な4:00/km~4:10/kmあたりのペースレンジを使うような練習をほとんどやっていません。
さすがにコレはヤバいだろうということで、関門条件に気付いてから、急ピッチで付け焼刃的で焼け石に水的な練習を悪あがき的に行いましたw
2週間の悪あがきリンク:https://hixxxxtz.com/tag/20250126-20250206
最初はビックリするぐらいに㌔4の余裕度がなくて、「もうこりゃ最初の関門で終わるな…」、の状態でしたが、ペースはほぼそのままで内容に若干の変化を付けながら6回のポイント練習を行ったところ、明確に練習の質が向上していく実感がありました。
最終的には練習でクリアしておきたい5km/20分の設定もこなせるところまで持っていけました。やはりしっかりしたベースを構築していってからのほうが、積み上げたいものを積み上げやすくなる?
これならば醜態を晒すような結果にはならないのではないか?と考えるようにもなってはいましたが…。
─ 目標 ─
(1) 7.7km ベストを尽くして全力走
(2) 7.7km 31分間門通過
(3) 13.2km 54分関門通過
(4) 完走!
上記練習記録で再三触れているように、㌔4の体感的余裕度に関しては本当に自信がなく、ちょっと歯車が狂ってしまえばどうなってしまうかわからないペースであり、つまり自信の無さから、まあなんとも言えない目標設定となりましたw
まあ仮に完走まで辿り着けたら平均4:10/kmを切るようなペースで走りきっているはずです。
7.7kmの関門を通過したら5.5kmを23分で走り切れればいいので、そのセクションは4:11/kmまで落とせます。マラソンサブ3目標レースペースよりちょっと速いくらいなので、第一関門がクリアできればなんとか完走までこぎつけられそうかな、という皮算用です。
─ 結果 ─
スタートとゴールにしか計測機はなかったので、記憶とGarmin計測値により推測値です
【記憶に基づくおおよそのラップ/通過タイム】
5km 19:55 (3:59/km)
10km 20:55 (4:11/km) / 40:50 (4:05/km)
15km 21:10 (4:14/km) / 1:02:00 (4:08/km)
10mile *4:27 (4:03/km)
Total:1:06:27 (4:08/km) 手元
─ Garmin Fore Runner 255 計測データ ─
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虹の松原に入って、森(?)の影響か少しずつズレましたね、5kmで5秒、10kmで20秒くらい?最終的には100m程度の誤差が出ております。
─ スタートまで ─
あ、その前に!2/2(日)から禁酒です!w 前日長風呂の影響で若干脱水していたかもしれませんが、おかげでレース当日の起床時体重68.4kg!そのあとの食事、給水量、トイレなど鑑みても、スタート時70㎏を下回る過去最軽量の仕上がりだったっぽいですw
あと、実験も兼ねて今回カフェイン抜きはしませんでした!当日起床してから温かい緑茶は飲みましたが、コーヒーは控えて、いつも通りカフェイン150mgをスタート前に『マカ元気』と『デカビタCゼリー』で摂りました。たしかに『効き』はいつもほどガツンとこない感じでしたがw 走りに影響はなかったように思えました。むしろカフェイン抜きを数日前から行うことで日常生活に悪影響がが出たり(苦笑)、レース前の練習の内容が悪くなったりするのであれば、別に無理してやらなくてもいいのかなとも思いました。それよりも禁酒ですよ禁酒!www
前日は主にお米多めで炭水化物多め、水分補給はしっかりしたつもりでしたがw 緊張なのか寝付きが異常に悪く、2時ころようやく寝付いて、6:15に起床。完全に寝不足です。
朝食はおにぎり×3、ヨーグルト。便意なし💩!(前日の午後に出てしまっていたので)
一緒に出場する友人・応援の友人と合流し、移動します。
交通規制が始まる9:30ギリギリに到着しましたが、多少の融通(?)は効かせてくれそうな感じでした。
体育館・武道場・ホールなどが一体となった唐津市文化体育館のロビーで受付しゼッケンや記念品をもらいます(ゼッケンは当日渡し、駐車場の利用は事前申請有)。
ロビーは玄関が開放されていたので寒かったですが(それでも外よりかなりマシw)、一般男子の待機所・更衣スペースである体育館は暖房が効いておりかなり暖かいです。ですが、床が冷たいので待機用にマットなどを持ってきた方がいいかと思います(ストレッチなどもしやすいですしね)。友人がクルマの日除けシートを転用してくれて助かりました。
待機所ですが、かなりスペースに余裕があり、この辺は市民マラソン系の大会とは異なりますね。ただ、高校生の陸上部男子が多くて、競技者のガチな空気が漂っています、ただでさえ関門条件にビビっているおじさんは場違いな空気を必要以上に感じ取り(被害妄想!)気後れしだしますw
トイレの位置を確認しにロビーに出たら積水化学の森智香子選手にバッタリ!うっかり声かけてしまったのですが、レース前に何と言うのが正解かわからず「あ!森さんおはようございますm(_ _)m」とだけ、「応援してます!」くらい言いなさいよwww てかモリチカ、顔ちっさ!ほっそ!!そしてキラキラしてる!!!
モリチカさんに会ったからというわけではないですが、会場近所のドラモリに行って饅頭仕入れて食べて、ストレッチしながらくつろぎます。
そうこうしていたら便意を覚え💩が出た記憶があります、スッキリ・あんしんできてよかったw
─ 使用シューズ・ウェアなど ─
NIKE RUNINNGの半袖シャツ
昔ヒマラヤの安売りで買った練習着ですw 今日はシングレットだとあまりにも寒そうなので!
2XU MCS ハーフタイツ
ハーフタイツ(2XU MCS)とアンダーパンツ(インナーファクトの『変態パンツ・ショート』)は自宅で着てきました
2XUのMCSアームスリーブ
寒いし、腕振りにメリットが出てくるので当然着用します!
Nike ZoomX Vaporfly Next%2
シューズは3レース目です。靴下も同じくZamst HA-1です。
─ ウォームアップ ─
11:00過ぎ、ゼッケンをつけて着替えて上着(ジャージ)を羽織って、ウォームアップエリアの河川敷に出かけます、寒い。
ジョグ3.5km:18:23 (5:15/km 142bpm Nike Zoom Pegasus Turbo 2)。徐々にビルドアップ、一瞬ですが4:00/kmくらいまで上げておきます。川内優輝選手とすれ違いました!
そのあとは動的ストレッチや変な体操(本人は動きづくりのつもり…)、短い流しを何本か入れます。
結構汗ばんだので、アップの際はレース用のシャツではなく、アップ用のシャツでやりましょう、汗冷えして失敗。
─ レースの振り返り ─
そうこうしていると12:00前、糞寒いので上着は着ておきたいのですが、みんなどうするのかな?着て出る人が多いので、着たまま出ます。
ここでレース用のVFN%2を久しぶりに履いたのですが、『おお!前足部にこれぞヴェイパー感』を久しぶりに強く覚えます、調子悪くはなさそう!
なお、トイレの大は混みがちですが、外にも(競技場とか野球場とか)文化体育館内にも多数あるので、うまく立ち回れば問題なさそうです。
トラックに入るとバックストレート側にテントがあり、上着はそこに置いてよいようです、助かりました!
実業団選手、大学の陸上部所属の選手、明らかに身のこなしや体型が違う一般ランナーなど多数ですが、その一方で恐らくワタシと似たような走力の市民ランナーやファンランっぽい雰囲気の人たちも。
トラックのバックストレート開始位置がスタート地点です。そういえばトラックでスタートするレースは初めてですね!
※ 以下ラップタイムはガーミン計測値です
Lap1 3:51.6
スタートロスは2秒?3秒?前が速いので釣られますw 競技場を出たあたりで少しゆるめましたが、かなり突っ込んでいますねw 友人はそのままのペースで前方へw
Lap2 4:00.0
ペースは適正、このまま刻めば関門は余裕で通過です。
Lap3 3:59.0
早くも余裕度が怪しくなってきました、練習でもレースでも、一度3kmあたりでキツさが来るんですよね~w しかし、この辺で㌔4集団が形成されたので、それにのっかります。
Lap4 3:58.1
集団の後ろについて引っ張ってもらえばいいんですが、位置変更する余裕が無く集団の先頭で走ります。折り返して気付いたんですけど、この辺が微妙に上るセクションだったのかな(帰りは楽できた)。
Lap5 4:01.2
5km通過は手元で19:55くらい、20分を切れて良かったですが、余裕度的には結構いっぱいいっぱい。
Lap6 4:05.8
集団からリズムを貰うのが上手くいかず、そのまま少し離れてしまいました。が、関門条件をギリギリでクリアできればと思ったのでひと息入れたかったというのもありww
Lap7 4:05.2
失速して4:10/kmとかにならないよう注意して。
Lap8 4:02.1
関門はギリギリっぽい状況なので、少し出力を上げますが、どうも㌔4切るところまでいけない!恐らく本当に数秒のギリギリで通過!ヒヤヒヤしましたw(あとからわかったのですが、そこまで厳格に『取り締まり』はしていなかったような)。
Lap9 4:14.5
ここからは4:05‐4:10/kmくらいで巡行したいところだったのですが、前ラップの反動と折り返しと向い風でちょっと失速。あと、なんだか右足底に違和感が出ました。たまに母指球付近の固く厚い革付近にマメというか水膨れができることがあるんですが、それかなあ…。仕方ないので我慢します。
La10 4:11.8
あれー、想定よりも出力を上げきれてない、つうか向かい風が微妙に厄介、ガーミンも距離を甘く計測して誤差が大きくなってきたので第二関門が厳しくなってきているのを自覚しながら10km通過、おそらく40:50、ちょっと失速しすぎですね。
Lap11 4:14.3
焦ってるのですが、いかんせん余裕度がなく、マラソン・サブ3のレースペースあたりがいっぱいいっぱいです。
Lap12 4:12.9
これ以上の失速はマズいと思いながらなんとか耐えて。
Lap13 4:08.9
13.2kmまで全力を尽くすべく出力を上げますが、ペースが思ったほどには上がりません。
Lap14 4:16.7
ガーミンが13をラップ、13の距離表示を通過、そのたびにもうダメかなと思って全力走しました、ああ多分ダメだ、10秒くらい?オーバーする、ここで終わりか…と思ったんですが『取り締まり』の対象ではありませんでしたw どうやらちょっと大目に見て見逃してくれた?!m(_ _)m さすがにシンドかったので、完走の権利を得られたこともあり、ちょっと出力を絞ります。
Lap15 4:14.7
あとは完走するだけとはいえ、あまりにも目標マラソンペースからかけ離れたペースだと身に付くものも小さくなると考え、そこは強く意識して走ります。
Lap16 4:05.7
あと1km少々、ラストスパート!とまではいきませんが、出力を上げます。競技場の手前で応援の友人を発見し、ガッツポーズを決めたところで、久しぶりにこのペースでこの距離まで走れていることに、ちょっとこみあげて来るものがありました。
Lap17 0:44.6
ガーミンが約100mズレていたので、残り200mあたりでラップされています。最後はトラックを3/4周してゴール!
いやー、多少大目に見てもらったとはいえ、関門条件の厳しいレースを、ケツから数えたほうが早い順位ですが完走!なんだか昨年のマラソン3レース完走よりも嬉しいです、なぜでしょうか?!w
そして、待機所に向かおうとして気付く右足足底の痛み!すぐに針刺そうかと思ったくらい痛い水膨れができていました(消毒できるモノがなかった、絆創膏がなかったのでしませんでしたが、ドラモリに買いに行けばよかった…)。
─ 所感・まとめ ─
反省点から、㌔4巡行集団が形成されているのにイモ引いてついていかずブレイクスルーのチャンスを放棄したこと。
7.7km関門通過後、体感的余裕度の無さでペースを落とし過ぎたこと。
良かった点、なんとか完走できる仕上がりまで練習で持っていけたこと。ベイサイドで失速した10kmも自分としてはハイペースで突っ込んだのに乗り越えられた点(あっちは序盤にもキツい坂ありますが)。
基本的に充実感を持って終えられたレースです!
─ その他 ─
エントリー人数が少ないからか、沿道で応援される唐津の人たちは、ビブNo.と名簿を短時間で照合しているのか、苗字で○○さん頑張って!と声援を送ってくださいます!!これとても嬉しかったです!この大会の一番よかった点かも!
空気がガチの競技指向過ぎて、サブ3界隈でスピード持久力に自信が無いかただとちょっと敷居高い空気は確かにありますが、そういう場数をこなすことで得られるモノもあるかと考えます。あと少ないですが第一関門まで走ることを目的とした方もいらっしゃったのでそう身構える必要はないかと。
レース終了後は川内優輝選手のトークショウに参加!こんな機会めったにないのに文化ホールはガラガラで勿体ない!
現役のトップ競技者と趣味おじさんでレベルは全く違いますが、似たような時期に似たような故障を抱えている川内さんの生のハナシを聴け、そして少し言葉を交わすこともできました!この点も印象に残る大会に。
友人はなんと63分切りました!今度高強度練習引っ張ってもらおうww