2022/11/13(土)【マラソンPB】福岡マラソン2022

2022年11月14日

─ 前置き ─

と、その前に、前日~当日朝のハナシは別記事でまとめております

スタート直前

福岡マラソン2022年11月13日(日) am8:20スタート。

これまで、単独で2度ほど42.2km走をやっておりますが(2018/10/04 3:55:12、2021/04/11 3:28:58)、『大会』に出てフルマラソンを走るのは初めてです! というかそもそも『大会』に出たこと自体、コロナ禍前に出た10kmロードレース一回だけしかありませんw(2020/01/12 ネットタイム42:28)。

福岡マラソンに向け本格化していった練習で、ある程度の手応えは掴んでいました。特に要所のポイント練習は設定通り、もしくは設定以上のタイムでこなせました(すべて単独走での自己ベスト)。

5km 19:56 – 2022/10/07 – adidas adizero adios Pro 2
10km 40:54 – 2022/11/05 – adidas adizero adios Pro 2
21.1km 1:32:47 – 2022/10/30 – adidas adizero adios Pro 2
30km 2:14:46 – 2022/10/19 – Nike ZoomX Vaporfly Next%

─ レースプラン ─
上記の通り4:30/kmを切るようなペースが以前よりもかなり楽になってきたこともあり、今回の目標は3時間15分切り(4:37/kmペース)としました。

Nike Vaporfly Next%
ミズノのランニングマルチポケットパンツは最強の便利アイテムですが、ブランドロゴ渋滞反対派閥wなため、ウチのコに見立てた黒猫マークが貼り付けてありますw 靴下はザムストの五本指滑り止め無しが一番よかったです、え? ザムストのロゴはええんかい?

今回のレースシューズは、普段ポイント練習で使っている2足『ボロボロでセルフ修理しまくりwのVaporfly 4% FlyKnit』・『速く走れるが出力をしっかり上げないといけないadios Pro2』ではなく、選択したのは『ここぞのとき用のVaporfly Next%』、なんとなれば自分にとって軽さ・接地感・反発の感覚が一番合うシューズだからです。

レースプランとしては、4:30-4:35/kmあたりのペースで貯金を作りつつ、30km以降の落ち込みを5:00/kmペースより遅くならないよう最小限に抑えて、最後脚が攣ったとしても気合でw なんとかして目標達成する、というものでしたが…。

─ レース結果 ─
結果としては、ネットタイムで3:19:42と、なんとかネットで3時間20分を切ることはできましたが、目標からは5分近く遅れてしまい、とても残念な、とても悔しい結果となってしまいました。

─ レースデータ ─

応援ナビのネットタイムスクショに平均ペースと5km毎のスプリットタイム/ペースを追記しました(35km過ぎて、まだMペースに戻せさえすれば3時間15分切れるのに脚攣りが悪化する一方で、もはやMペースで走ることができない現実を突き付けられたときの絶望感たるや…w)
Gamin Express (PC)のデータグラフ

─ 振り返り ─
結論としては、予兆なしに32km過ぎの下りで脚が攣り出して、その後は脚攣りを収めることができず、常に脚攣りの痛みに耐えて完走を目指すだけの状態になってしまい、『レース』はそのあたりで実質的に終わったと思います。そこからはもはや『レースではなく』最後の約10kmをおおよそ55分かけて走り抜く『我慢大会』でしたw (ところで3回ほど止まったり歩いたりしてるのに『完走』といってよいのでしょうかw)。

上述してもいますが、想定では脚が攣り出し始める前に、まず体の動きが悪くなってペースを維持できなくなり、そこからペース悪化をどれだけ抑えられるかの戦いをしながら(5:00/kmより遅くならないよう頑張る)、最終盤で脚攣りが発生しながらも耐えてゴールし、目標達成!!のつもりでした。

ではなぜこのような結果となってしまったのか?

(1) 31~32kmの上り坂セクション(もともと上りは苦手)で、急激にキツさを感じペースがいきなり5:00/kmオーバーまで落ち込んだため、得意の下り坂でリズムを整えてペースを戻そうとした直後に右のハムストリングスが攣る、既に自分の脚は急なペースUPと下り坂の荷重のかかり方・負荷に耐えられる状態ではなかった模様。

(2) スタート直後から『大会』の空気に『あてられて』しまい、そもそも完全なオーバーペースだった。プランでは4:30-4:35/kmで巡行する設定だったのに、30kmを4:28/kmペースで進めていってしまった。正直に告白すると『あわよくば』3時間10分切りの図々しい欲求が常に頭をよぎっていたw また練習のときのような自分の走りとカラダにきっちり意識が向いているよう感覚がなく(意識しすぎもよくないですが)、どこか現実感のないふわふわした状態で走っていた。さらに自分とペースやリズムの合う集団につけたシチュエーションが少なく、多くの局面で単独走をしているような状況だった。あとは練習で一人で走っているときと異なり、周囲で走っているランナーの走りを見ていると普段のペース感覚とズレが生じて『自分が遅い』と錯覚してしまい、必要以上に出力を上げていたような気もした。30km過ぎからは疲労感を認識していたので、欲をかいた3時間10分を諦め、確実に3時間15分を切るために意識的に出力を落として立て直そうとしたものの、31~32kmの上りで一気にそれまでのオーバーペースの『ツケ』が来て、32km過ぎの下りでもう限界!と破綻してしまったのかな、と。

(3) 気象条件がよくなかった(福田穣選手や三津家貴也さんもおっしゃっていたくらい!w)。気温・湿度が高く、陽が差すと本当に暑かった。雨がパラついているときのほうが涼しくて走りやすかったくらい。そして、終盤になるにつれて向かい風が強くなるというナイスなコンディションw

(4) 脚攣りが1・2箇所だけでは済まず、その後もあちこちの箇所で多発した。まず右ハムストリングスに始まり、次に左ハムストリングス、そして臀部、脹ら脛、極めつけは股関節周り。この状態では5:30/km前後のペースがいっぱいいっぱい。それよりもペースを上げたが最後、脚を止めざるを得ない痛みを伴って『足攣り』が容赦なく襲い掛かってきた。なお股関節周りが攣って痛くなるのは初めての経験だっため、不安から最悪のDNFが頭をよぎりだす冷や汗モノの経験だった。

(5) 給水に関してはミスなく行え、且つジェル類もスタート20分前、その後は7km毎を目安にきっちりとっていたのでこの点は脚攣りの理由となるか不明。なおワタシはものすごい汗っかき体質なので、それでも水分とミネラルの補給が追い付いていなかった可能性もあり。しかも、レース後に30km手前で取っておくつもりだった、マグオンのグレープフルーツを取り忘れていたことが判明w

ジェル類(スタート前:マグオンレモンカフェイン入x2+ピットイン、その後は塩ジェル→ピットイン→塩ジェル→メイタン→メイタンの順、マグオンのグレープフルーツはハーフ地点で塩ジェルと一緒に取るプランだったはず)

(6) 効果の良し悪しを切り分けできない『要素』としては、レース2週間前の21.1km走(1:32:47 – 2022/10/30)の直後、胃腸の調子を崩したタイミング(深夜に嘔吐w)で予定より早くから実行した『禁酒』(弱いからそんな呑んべサンじゃないヨ)、一週間前からの『ウォーターローディング』、金曜日~スタート直前までの『カフェイン断ち』。『カーボローディング』に関しては、月曜から木曜日まで糖質を抑えるよう意識はしたものの、練習量を落としたその間もタンパク質とか野菜をアホみたいに食べていたので、むしろ体重が微増していってましたw

(7) 1km目からオーバーペースになった遠因は、5:00から3kmジョグしたこと(『大💩』をしっかり出し切りたかったとはいえ…)、案外岩田屋前が空いていたので動的ストレッチやしっかり流しもやれたこと、スタートブロックに入ってからもカラダを冷やさないために動的ストレッチで出来そうなものを何度も繰り返していたことでカラダがしっかり動く状態だったこと。これはハーフマラソン以下のレースなら積極的に応用すべき直前の調整方法ではあるかな、とは考えます。

以上つらつらと書きましたが、要は単に『実力不足』だっただけだと思います。レース後三津家さんに声をかけて話をさせてもらったときにアドバイスいただいた通り、やはり練習での『ロング走不足』があったのかなと思考えます。アップ・本練習・ダウンまで合わせて25kmを超えることはよくありましたが、本練習としてハーフマラソン以上の距離をノンストップで走っているのは上述の30km走一度のみです。

ハーフマラソン以下の距離をメインに楽しむならともかく、フルマラソンで50歳までにサブ3を目指すのあれば、今後は強度を少し落としてでも、より距離を踏んでいく練習(サブ3.5ペースあたりで25km以上)を多くやらないといけないかなと感じました。サブ3.5をきっちりイーブンペースで走り切れるのかも『実験』してみてもよいかもですね。もしかするとできない可能性もあります。

─ その他・まとめ ─
初めて10,000人を超える規模の大会で走りましたが、参加人数・応援・運営/サポート体制等、ものすごく『大きな』イベントであること実感しました、そこに参加した一人として心より感謝申し上げたく思います、本当にありがとうございました。20年以上住んでいた福岡の街を走る大会だったので、特に前半は感慨深いものもありましたね(街並みの変化にも驚きましたが)。

ある程度申告タイムを配慮してもらえたのか、Dブロックスタートでスタートまでのロスも1分以下、スタート直後の混雑も上手くかわせて最初の500mくらいで上手くペースに乗れました(まあそれがオーバーペースの始まりだったんですけどね、典型的なフルマラソンのタブーを犯しているというw)。

トイレの問題も、大は4:00起き→朝食後のジョグ終わったところであっさり解決できたし、小も気温が高かったのもあってか、15kmあたりで若干モゾモゾ来るような感じはありましたがw 整列直前7:30のトイレで対応できました。ブロックに入ってからもカッパやゴミ袋などの簡易防寒着やアームウォーマーなしで待機できてましたしね。

コースに関しては、後半にキツいセクションや難所が来るので、気象条件もあいまって、来年も走りたいかと問われれば即答できかねるところもありますw PB狙いで走るなら、別の大会を選択したほうがよいでしょうね。

この福岡を3時間15分切りで乗り切って、さが桜マラソンは3時間10分切りを、と考えていたのですが、また仕切り直しです!まずは来週の長崎ベイサイドマラソン(ハーフ:目標90分切り)頑張ります!!